2012年9月12日水曜日

Su-30(ロシア空軍戦闘機)

情報元:Wikipedia(Su-30)

Su-30(スホーイ30、スホイ30;ロシア語:Су-30スー・トリーッツァチ)は、Su-27UBを発展させた複座多用途戦闘機。ロシアのスホーイが製造し、インドなどでもライセンス生産されている。
Su-30のNATOコードネームはフランカーF1 (Flanker-F1)、Su-30M以降のNATOコードネームはフランカーF2 (Flanker-F2)。

1986年にソビエト連邦では防空軍向けの長距離迎撃機の開発を開始し、1988年に試作機Su-27PUを初飛行させた。Su-27PUは、量産化に伴ってSu-30と名称変更され、機体形状は基本的に複座型のSu-27UBと同じであるが、ファザトロンN001トパーズ・レーダーを搭載している。
Su-30を複座多用途戦術機としたのがSu-30Mで、TV指令誘導システム、対レーダーミサイル誘導システムなどの対地攻撃兵装用システムを装備し、航法装置もより精度の高いものになっている。Su-30Mの輸出基本型Su-30MKでは搭載電子機器はオプションで西側製に変更可能で、フランスのセクスタン・アビオニク社製パッケージを装備できるほか、インド向けのSu-30MKIはイスラエル製の電子戦システムを、マレーシア向けのSu-30MKMは南アフリカ製の警戒システムを装備している。
Su-37にて研究されたカナード翼と推力偏向ノズルを装備したSu-30M2が1997年7月1日、Su-27UB改造機が1998年3月23日にそれぞれ初飛行した。1998年6月15日にはインド軍関係者へ披露されている。これらの要素がSu-30MKIには取り入れられている。インドは1996年11月30日にSu-30計50機(MK8機、K10機、MKI32機)の購入契約を交わし、1997年3月からSu-30MK及びKがSu-30MKI完成までの繋ぎとして引き渡しが開始された。のちにこの18機はロシアに返却され、KN仕様へと改修されており今後ベラルーシが取得する可能性がある。2002年からはSu-30MKIの引き渡しが開始され、さらに222機がインドでライセンス生産されつつある。
1999年8月には中国空軍がSu-30MKKの採用を決定し、2000年12月から引き渡しが開始された。Su-30MKKは、マッピング機能を含む空対地モードを拡張したN001VEレーダーを装備し、コクピット前席にはMFI-9カラー液晶多機能表示装置2基、後席にもMFI-9表示装置1基とMFI-10表示装置1基を装備している。また中国海軍がSu-30MK2を採用した。
マレーシアでも2003年5月19日に新多用途戦闘機として採用し、2006年からSu-30MKMの引き渡しが開始されている。
2007年7月30日の『エルサレム・ポスト』によると、イランがSu-30を購入するためロシアと交渉しているという。
ベトナムでもSu-30MK2を12機調達予定であり2011年12月31日現在、4機の引き渡しが完了している。しかし、このベトナムへの納入と同型機が、2012年2月28日、右側のエンジンからと見られる火災によって、墜落した。

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