F-111はジェネラル・ダイナミクス社が開発した軍用機。センチュリーシリーズに数えられることがある。
初飛行は1964年で、世界初の実用可変翼機として知られる。公式な愛称を有さなかったものの、「アードバーク(Aardvark ツチブタの意)」などの複数の愛称で呼ばれる場合もある。(アメリカ空軍は退役当日にアードバークを公式採用することを発表した) 開発はロバート・マクナマラ国防長官の開発費、及び維持費の削減という狙いを強く反映し、アメリカ空軍とアメリカ海軍で共通の機体を使用させる事から空軍型のA型と艦上戦闘機型のB型の2機種の開発を目指した。しかし、B型は艦隊防空戦闘機としての重量軽減などを実現できず、最終的にはF-111Aのみの採用となった。マクナマラがフォード社の出身であることから、自動車のバッジエンジニアリングを軍用機に導入したと揶揄された。 ベトナム戦争や湾岸戦争等に投入され、主に対地攻撃任務に用いられた。
アメリカ空軍では1998年、オーストラリアでは2010年12月に退役した。